直立しているサンポグラフィーカのロゴがいる風景

今日6月5日は「ロゴの日」

6月5日は「ロ(6)ゴ(5)」の語呂合わせから、一般社団法人・日本記念日協会が認定・登録した「ロゴマークの日」です。

帝国データバンク資料館のサイトには、私も長年愛用しているMachintoshのAppleのロゴの誕生秘話なんかも紹介されてて面白いです。

有名な話ですが、世界的な企業アップル社のロゴのリンゴがかじられている理由は、単純に「他の丸い果物と誤解されないためのデザイン」と言われていますが、コンピューターの記録単位である「byte(バイト)」とかじるの「bite(バイト)」をかけて誕生したなど、さまざまな憶測や説も存在するところが、ロゴの魅力の一つのようにも感じます。

ロゴマークが伝えるもの

せっかくのろロゴの日ですので、自事務所のロゴについてのお話を少し。

700を超える企業・サービスのロゴを作ってきた私ですが、実は自分のデザイン事務所「sampo grafiikka(サンポグラフィーカ)」のロゴだけは、自分ではなく現代美術家である妻に考案してもらいました。

事務所名の「sampo(サンポ)」は、フィンランド神話に登場する神秘的な人工物からとりました。

サンポの強奪

「サンポの強奪」ヴァイノ・ブロムシュテット/1897年

上の絵はフィンランド・ナショナル・ロマンティシズムのヴァイノ・ブロムシュテットという画家の「サンポの強奪」という作品。カレワの英雄たちがポホヨラからサンポを奪い返す場面が描かれています。

神話によれば、sampoとは
「持ち主に幸福をもたらす神秘的な人工物。しかしそれが何であるか誰も知らない。」
のだそうです。

面白いですよね。
誰もその正体を見たことはないけれど、それが持ち主に確かな幸福を運んでくることは、なぜか皆が知っている。

しかも、それは偶然生まれた自然の奇跡のようなものではなく、はっきりと「人工物=Artificial」であるとされている点です。

つまり、サンポは誰かが知恵と技を振り絞り、魂を込めて作り上げた「作品」なのです。

神様が「はい、幸運どうぞっ」とポンと授けてくれる魔法のアイテムとは違い、職人が経験と情熱を注ぎ込み、丹念に打ち出した存在であるということ。

(注釈:神話によれば、サンポを作ったのは半分人、半分神の鍛冶の神イルマリネン。なので神話上でのサンポの制作者は、ちょっと神です。)

この「人の手による創造物でありながら、その魅力や効果は作者の意図さえも超えて広がり、受け取る人に委ねられる余白がある」という部分に、私はデザインの本質と重なる何かを感じ、強く惹かれました。

それは、以前お話しした対話によって想像力が着火されるという考え方にも通じるものです。

だからこそ、「サンポ」という名を私たちの事務所に冠したのでした。

ロゴデザインもまた、人工的に作られるものでありながら、その企業の本質的な価値を神秘的に表現するもの。サンポの概念と重なる部分があると感じています。

よかったら、起業時間を節約し、プロ品質のロゴが今すぐ手に入るプリメイドロゴを販売している、サンポロゴスタジオも見て行ってください!


お気軽にご相談ください

ロゴ制作に関するご質問やお見積もりは、いつでもお気軽にお声がけください。
あなたの事業に最適なロゴソリューションを一緒に見つけましょう。


ぜひ、XやInstagramのフォローもお願いします!